図書館をぶらついていたら、目に飛び込んできたこのタイトル。
百田さんが「韓国に謝ろう」!?右寄りの方だと思っていたけど…
と思ってよく見たら「そして、「さらば」と言おう」…!
何これ斬新。
と思って借りて来てみた。
日韓併合でいかに日本がひどいことをしたのかが、韓国の主張しているところだけれども、
恥ずかしながら、その「ひどいこと」の内容をそこまでよく知らなかったし、
でも台湾の日本人好きさに、本当に韓国人が怒り狂うくらいひどいことをしていたのかな…という淡い疑問を持つくらいだったので
非常に分かりやすく、読みやすい本書は勉強になった。
というか、分かりやすい通り越して、めっちゃ毒のあるユーモアに笑いが出るくらい。
この微妙な日韓関係を、こんなにも毒を持った笑いで語るとは、ある意味すごいよという、尊敬なのか何なのか、分からない気持ちが…とりあえずすごい。
各章のタイトルをあげると
- 朝鮮半島を踏みにじって、ごめん
- 国民皆教育という悪夢
- 自然の破壊
- 農業を歪めた
- 産業形態を歪めてしまった
- 【付記】併合前の朝鮮
- 伝統文化を破壊して、ごめん
- 身分制度の破壊
- 【付記1】両班の実態
- 【付記2】朝鮮の奴隷制度
- 刑罰の破壊
- シバシの禁止
- 乳出しチョゴリの禁止
- 嘗糞の禁止
- 【付記3】朝鮮の民間療法
- 「七奪」の勘違い
- 「主権を奪った」という勘違い
- 「王を奪った」という勘違い
- 「人命を奪った」という勘違い
- 「言葉を奪った」という勘違い
- 「名前を奪った」という勘違い
- 「土地を奪った」という勘違い
- 「資源を奪った」という勘違い
- 【付記】朝鮮人労働者の強制連行について
- ウリジナルの不思議
- 「日本文化のルーツは韓国だ」という錯覚
- 現代勧告の剽窃文化
- 韓国の整形ブームの原因は日本ではないか
- 日本は朝鮮人に何も教えなかった
- 世界を驚かせた大事故
- 国際スポーツ大会での恥ずかしさ
- 法概念を教えなかった罪
- 【付記】旭日旗の謎
- 慰安婦問題
- 慰安婦の強制はなかった
- 【付記1】吉田清治について
- 【付記2】妓生について
- 韓国人はなぜ日本に内政干渉するのか
- 異様な内政干渉
基本的なスタンスは、”日本は日韓併合によって、当時ひどい状態だった韓国をよくしようと、学校を建てたり、農地改革をしたり、法整備をしたりと色々したけれども、そしてその結果、韓国人の平均寿命が二倍近く伸びても、それはすべて日本人が「よかれ」と思ったおせっかいで、ごめんね”という最大な皮肉を込めたもの。
ちなみに「伝統文化」と言っているのが、割と気持ち悪いのもあり、「本当にこんなことあったの!?」というにわかに信じがたい内容が多かった。
慰安婦問題は、朝日新聞が諸悪の根源ということは知っていたけれども、吉田氏自体が正体不明な人ということを知らなかったので勉強にはなった。
というか、朝日新聞が何をしたいのかがいまいち理解できないし、日本人が戦っているのもいまいち分からない。
そもそも本当に強制連行があったら、韓国人が40年も黙っているとは思えないし…
もちろん、ここに書かれていることがすべてが本当と鵜呑みにして信じてはいけないと思う。
でも、韓国人が何に怒っているのか、そしてその内容は真実なのか、それを学ぶ第一歩にはなったと思う。
因みに少なくとも戦後においても、何度も韓国には約束を反故にされているので、それに対しては韓国に、というよりも、学ばない日本の官僚に腹立つけれど…
あと、韓国人レベルでいい人もいると信じているし、大学時代に知り合った韓国人もいい人がすごく多かったけれども、どんなにいい人でも日本への恨みを持っていることを知って(親友レベルに仲良かった韓国人に「ここで謝れ」と言われた友人あり)驚愕した経験を持つ身としては、本当に国レベルで仲良くするのは今後も無理なんじゃないかな…と思っている。
悲しい事実ではあるけれども、喧嘩別れではなくて、すーっとフェードアウトできないかな…うざい人からそっと身を引く、みたいな。
念のため断っておくと、個人的に韓国が「嫌い」という感情はなく、
日本が好きな韓国人もwelcomeだし、差別する気持ちもないです。
というところで、この本の話は終わろうと思う。
百田尚樹「今こそ、韓国に謝ろう そして、「さらば」と言おう」 2019年 飛鳥新社
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