そういえば日本語のタイトルはなんだろう:Philip Pullman “The Subtle Knife”

やっと読み終わった、ライラの冒険シリーズ第二弾The Subtle Knife。友達にこの本を薦めた結果、どうやらいたく気に入ってくれて、その後に会った時に「二巻まで一気に読み終わったよ。次は三巻だぜ!」状態でした。そしてわーーーと話され(○○だと思わなかった!だの○○いいよね!だの)、あっさりと二巻の結末をぺろりと明かされたのでした。もちろん、相手は私が読み終わっていると思っており、そしてそれは事実なんですがね。だが!私のこの貧しい記憶力のおかげで、二巻の最後とか覚えていなかったのですよ! だから、二度もドキドキが楽しめてラッキー!とかって思ってたのに~

ま、しょうがないか。

またもや私の記憶のあやふやさが、浮き彫りにされた一冊でした。私の記憶では、WillとLyra視点のまま、ずっと話が進行するのかと思いきや、結構視点が変わっておりました。そして、Subtle knifeは、Willが最初から持ってるのかと思ったら、持ってるのは父親の手紙で、ナイフは指三本を代償に途中でゲットするのでした。そのシーンを読んで「そうだった!そうだった!」と膝を叩きたくなりましたよ。

忘れないうちに、ライラについての魔女の予言らしきものをメモっとくと;

“She will be the mother— she will be life—mother—she will disobey—she will—“
“Name her! You are saying everything but the most importanta thing! Name her!” cried Mrs Coulter.
“Eve! Mother of all! Eve, again! Mother Eve!”

p328

しかし何が一番印象的だったって、Willとお父さんのGrummanが対面するところでした。GrummanがWillのお父さんだというところは、おぼろげながら覚えていたからフーという感じでしたが、対面するシーンに緊迫感が好きです。

二人はお互いのことに気付かずに、GrummanはWillに彼の使命を教え、それから”Wait. Before you go, I want to look at you properly”と言い、そしてランタンに光を入れるのです。

In its light, through the rain-dashed windy air, the two looked at each other.
Will saw blazing blue eyes in a haggard face with several days’ grouwth of beard on the stubborn jaw, grey-haired, drawn with pain, a thin body hunched in a heavy cloak trimmed with feathers.
The shaman say a boy even younger than he’d thought, his slim body shivering in a torn linen shirt and his expression exhausted an savege and wary, but alight with a wild curiosity, his eyes wide under the straight black browns, so like his mother’s…

p336

そしてこの後すぎに、Grummanに求愛して拒まれた魔女によって、Grummanは殺されるのです・・・Willのセリフによると、このときに気付いたのではなくて、Grummanが殺された瞬間に気付いたらしいのです。哀しすぎる… 果たして、Grummanは死ぬ直前に、この子がWillと気付いたのでしょうか… あんなに違う世界に住む、自分の妻と子を気にしていたのに、もし最期まで気付かなかったのなら悲しすぎます。ご冥福を…

こうして、Willはナイフを持ってLord Asrielの元へ、天使に導かれて行き、捕まったライラはどうなる!?な展開になっていくのですが…

あ~ 記憶力のないことはいいね。ドキドキが二回、楽しめるよ
(Philip Pullman, The Subtle Knife, Scholastic, 1997)

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