行った日:2021/11/13
★★★☆☆
感想
西本願寺に行ったついでに、せっかくだからと来た「写真家 ドアノー/音楽/パリ」展。
西本願寺と180度違う展覧会だけれども、逆に違うからこそ切り替えて堪能できた。
いまいち写真の楽しみ方を分かっていない気がするけれども、分かりやすく「素敵だな」と思う写真ばかりだったので楽しめた。
何よりも、当時のパリが見れるのは面白かった。
例えば、こんなにもパリが音楽にあふれていたとは知らなかった。そこかしこでアコーディオンなどで歌っている人がいて、皆も一緒に歌ったりしたらしい。地下鉄で誰かが歌い出すと、皆で合唱になったり。
えー--イタリア人なら分かるけど、フランス人、ましてやパリで!?!?!という驚き。
あと、第二次世界大戦後にジャズがパリに入って来た時の説明で、黒人歌手が活躍したのは、パリではアメリカよりも差別意識が稀薄だったからとあって、えええぇぇぇ!!!とびっくり。
こういっちゃなんだけど、パリってめちゃくちゃ人種差別激しいイメージなんですけど!?!?
そもそもアメリカのジャズを受け入れたってのも、信じられない。。。あんなアメリカ人を毛嫌いしているフランス人が…(イメージですが)。
とにかく、展覧会から見えてくるパリは、音楽であふれ、お祭りの時には皆が楽し気にダンスをし、新しい文化に寛大で、差別なく積極的に受容し…という、私のイメージしていたパリとは全っっっっっっ然違うパリであった。。。
パリが変ったのか、私の認識不足なのか…
それはさておき。
特に好きだった写真は、モールス・バケというチェリストの写真!
何枚もあって、このバケさんと結構仲良かったみたい。
写真が、というか、バケさんがすごく面白い人っぽくて、そのバケさんの御茶目で面白い性格がよく出た写真がいっぱいで、すっかりバケさんのファンになってしまった。
年を取ってから、ドアノーと一緒に写っているのを見ても、二人は相当仲良しっぽく、うれしそうに二人で笑っているのを見ると、見てるこっちも和んだ!
バケさん、可愛いよ…本当に…
印象的な作品
このアコーディオン弾きが良い被写体と思ったのか、何枚かこのアコーディオン弾きと、コンビを組んでいる歌い手の写真があった。
確かにこのアコーディオン弾きの女性は哀愁の漂う顔をしていて、アコーディオンを弾く姿は良い雰囲気を出していた。
パリ祭の楽し気な写真がいくつかあった後にあったこの写真。
街でのお祭りは終わったけれども、若いカップルがまだ祭りの興奮冷めやらぬ中、二人でくるくる踊りながら帰っているところなのかな~と物語を感じて素敵だった。
著名人の写真は、「本当に存在していたんだ…」という妙な興奮を覚えるので特別な気がしてしまう。
この立派なカフェの中で、執筆している姿を小さく撮られているボーヴォワールは、思慮深く感じられて、ポートレート写真の中でも印象的な写真だった。
バケさん来ました!!!可愛い!!!
他にも全裸でチェロ弾いている写真もあって、そこのメモに「チェロは唯一全裸で弾ける楽器」みたいなことを書いてあったようで、「確かに―w」となった。いや、なぜ全裸になる。
これもバケさん!
ここに書かれていたメモも面白かったのだけれども、忘れてしまって残念…最後は「白鳥はオペラ座の白鳥になることを夢見る」的なことを書いていて”おしゃれだなー”と思った記憶…
それにしてもバケさんのこの表情!可愛いー--!!!
他にもバケさんの可愛い&素敵写真がいくつもあったのだけれども、葉書になっていなくて残念…
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