「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり」@大阪中之島美術館

行った日:2022/3/12
★★★☆☆
本日のBest:佐伯祐三《壁》

全体的な感想

前日に大阪中之島美術館に行ったものの当日券は完売。その場で次の日のチケットを購入したのだけれども、次の日に改めてよかったー--!と心から思った。
というのが、タイトルに「99のものがたり」とあるけれども、作品が99点ではなく、なんと…400点近くも展示されていた!!!
そうなると全部見るのに実に3時間以上かかり、めちゃくちゃ疲れた

30年ほどの構想を経てようやくオープンした大阪中之島美術館。
その意気込みは分かる。
分かるよ、分かる、が!作品数が多すぎるよ!

正直、最後のポスターや家具のセクションになると、頭が朦朧としていて、あまりじっくり見れなかったもん。。。
間に休憩場所とかあればいいけれども、もちろんなく、水分もとれずに400点は本当にしんどかった…

作品の内容としては、どれも見ごたえのあるものばかりで、それでいて洋画から日本画、書、写真、彫刻、現代美術、ポスター、家具…と多岐にわたっていて、コレクションの豊富さがよく分かった。
何度も言うけど、見ごたえがあるものばかりが400点って、せっかく良い物ばかりなのに霞んでくるんだよ…

ということで、楽しんだことは楽しんだけれども、もっと絞ってもらえたら、よりゆったりとした気持ちで堪能できたのになー…と思いました。

印象的だった作品

図録を買わなかったのと、HPを見ると画像転載はNGっぽいので文書のみで。
とりあえず、めちゃくちゃ作品が多く、いいなと思った作品全部をあげるときりがないので、各セクション1つずつピックアップすることにします。

ちなみにこの展覧会の特設サイトには、結構の数の作品が解説とともに掲載されてます⇓

佐伯祐三《壁》

本日のBest。
パレットナイフで塗ったり、オイルをたっぷりふくませて上からうっすら塗ったり、はたまた削ったりと、いろんな技法が実に効果的に使われていた。
なので、壁に文字が書いてあるというシンプル、且つのっぺりとした絵に一見みえるんだけれども、味わい深い作品になっている。

池田遙邨《雪の大坂》

珍しく大雪が降った大阪を描いた日本画。
雪を胡粉(多分)で盛り上げていたので、あたり真っ白のなかでも凹凸で表情を出していた。
手前の橋を渡る人物たちの表情がちょっとコミカルで、真っ白で静止した世界に動きを出していた。

山沢栄子《What I am doing》

写真っていまいち鑑賞ポイントが分からないんだけれども、この作品はオブジェを作り、それを写真に撮ることによって1つの作品を造り上げている、という感じで、初めて写真で面白いなと思った。
立体作品の写真、ではなく、写真を撮るところまでが作品、というのが感じられたというか。

吉原治良《子供たち(花と子供たち)》

同じ作家の白地に黒丸、もしくはその逆の作品も面白かったけれども(そして多分、こちらの方が有名な気がする)、こういう人物画も描いていたんだという発見と、そして単純に可愛かったというので印象的だった。
セピア色っぽい絵で、子供たちも同系色で輪郭がぼんやりとしつつも可愛らしい顔をしていて、それぞれが持っている花や本などが鮮やかな色で描かれていた。絵本みたいな雰囲気の作品。

デイヴィッド・スミス《吊るされた人物像》

小さな彫刻。針金みたいな細い線で構成されている。
線で構成される彫刻って、影とも共鳴して面白い形になって面白いなと思う。
そして…人物が静かに寝ているのもなんだか可愛い。

ワシリー・カンディンスキー《第1回ファーランクス展》

カンディンスキーというと抽象画しか知らなかったので、ポスターで人物画も描いてたんだ!と印象的だった。

倉俣史朗《ミス・ブランチ》

アクリル板にバラを閉じ込めた椅子。写真で見たことがあったけれども、実物を見ると、見る角度によってバラの見え方が違ってきてなかなか面白かった。
座り心地が良いのかは気になるところだけれども…

チラシと作品一覧

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