「こわくて、たのしいスイスの絵本」@大山崎山荘美術館

行った日:2022/11/03
★★★★☆
本日のBest:ハンス・フィッシャー『ブレーメンのおんがくたい』

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感想

季節も良くなって、大山崎山荘美術館に行きたいな~と思っていたら、展覧会も絵本ということだし、絶対美術館の雰囲気に合ってて素敵なはず!と確信を持って行ってきた。
まだ紅葉には早かったけれども、相変わらず素敵な佇まい。

展覧会のタイトルにもある通り、3人のスイスの絵本作家を取り上げていた。その3人というのが、エルンスト・クライドルフ(1863-1956)、ハンス・フィッシャー(1909-1958)、フィリックス・ホフマン(1911-1975)という、大体同年代。
でもそれぞれ違った画風で、色んな絵が見れて面白かった。

特に素敵だなと思ったのが、ハンス・フィッシャーとフィリックス・ホフマンが、自分の子供たちに描いた絵本。
もう最高のお父さんだな!!!と感激。
しかもプライベートだからって手抜きではない、むしろ力の入った本気の絵本。
最高のお父さんだな!!!

3人の中で断トツに好きだったのはハンス・フィッシャー
『こねこのぴっち』は反則級に可愛い。因みにこの絵本は、子供のために描いた『たんじょうび』で、最後に出てくる子猫のことを描いて、というお願いからできたらしい。

可愛い絵だけではなく、『ブレーメンのおんがくたい』のように、カラフルでどこかおしゃれな絵本もあるのがまた良かった。

あまりに気に入って、帰りに紀伊国屋書店へ行き、『たんじょうび』、『こねこのぴっち』と『ブレーメンのおんがくたい』を買ってしまった。
早逝されたのが惜しまれる…

エルンスト・クライドルフは可愛さがちょっと減って、むしろ怖くなる。
衝撃的だったのが、花の擬人化の絵が怖かったこと!
チラシで花の擬人化があるんだと知った時には、さぞかし可愛い絵なんだろうな~と思っていたから余計に衝撃的。
花の擬人化というと可愛いのしか想像してなかったのは、発想が貧困ということかしら…と思ってしまうレベルだった。

でも『白雪姫』の後日談を書いたオリジナル絵本『ふゆのはなし』が、とってもかわいかった!
『白雪姫』に出てきた7人の小人の親戚が、その小人たちを訪ねてきて、そこに白雪姫も遊びに来ていて…というお話。小人たちの表情が本当に素敵。

展覧会のタイトルにある”こわくて”が一番フィットしているのがフィリックス・ホフマン
『おおかみと七ひきのこやぎ』はまだいい。
『ねむりひめ』とか、ねむりひめが全然可愛くないどころか、色調も暗くちょっと怖い雰囲気。
更に『スイスの伝説』となると、物語自体も怖い!
ということで、申し訳ないけれども、あまり刺さらなかった…

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印象的だった作品

1枚の絵が素敵、というわけではないので、絵本単位でピックアップしてみる。
(画像はAmazonからで、画像クリックでAmazonのページへ遷移します)

ハンス・フィッシャー『メルヘンビルダー』

1枚の絵で「ヘンゼルとグレーテル」であったり「長靴をはいた猫」であったりと物語を表現している絵本。
絵巻物と同じような発想だけれども、1枚の絵で表現するわけだから、絵巻物のような流れはない中での画面構成が秀逸。
細かく色々描かれているので、見るたびに発見がありそうで楽しい。

ハンス・フィッシャー『ブレーメンのおんがくたい』

本日のBest。
シンプルな線と鮮やかな色で表現されていて、ものすごくかっこいいし可愛い。
背景の描き込みもあまりなく、余白が多いのだけれども、それを含めてかっこいい。それでいて、皆が寝ているシーンで鶏の足が脱力してたりとか、細かいところでとても可愛い。
見た瞬間に「帰りに買って帰ろう」と思った。

エルンスト・クライドルフ『ふゆのはなし』

上でも書いたけれども、『白雪姫』の後日談。
小人たちの表情も可愛いし、白雪姫にいたずらしてる姿も可愛い。
それでいて最後に涙のお別れという切なさもあって、感情のバラエティに富んでいて良かった。
冬で外は寒いけれども、なんだかわくわくする感じも思い出させてくれる絵本だった。

ハンス・フィッシャー『たんじょうび』『こねこのぴっち』

上で書いた反則級に可愛い絵本。
十中八九、可愛いと言うしかない絵本。
でもそれがあざと可愛いというわけではなく、作者が動物たちへ愛を注いでいるのが感じられるので嫌味はないのがすごくいい。
『ブレーメンのおんがくたい』でもそうだけど、線でこんなに表現できるのが本当に素晴らしい。
疲れた時に絶対癒される絵本なので、本当に出会えてよかった、良い買い物をしたとご満悦である。

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チラシと作品一覧

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