Edwardの欠点が見つかなくてすごい:Stephenie Meyer “Twilight”


1年程前に友達が勧めてきた”Twilight”。ティーンエイジャーの小説なんて、と思ったが、英語で読むならまぁよかろうと全巻買ってみた。

買ってみたところで全然読まずに、早1年。

読むものがなくなったので読んでみたら…

面白かった!!!!!

や・やられた・・・

ティーンエイジャーの小説、しかも恋愛小説にこんな夢中になるとは。

もともとヴァンパイアはモチーフとしては好きだったけれども、ダレン・シャンのような醜い吸血鬼だったり、ポーの一族のような哀愁のあるお話は好きだったが、“吸血鬼と人間の禁断の愛”なんて全然興味なしだったのに。

何がはまるってエドワード。
この少女漫画も真っ青なくらいの王子加減にぐいぐいと引き込まれてしまった。
もちろん容姿端麗、甘い言葉囁きまくり、こんな容姿端麗なのにベラ(主人公)しか見ていない。それでいて永遠に歳をとらない。

これでもか!というくらいの完璧具合。

話としては超単純な話でこんな感じ。

ベラの両親はずっと昔に離婚していて、ベラは母親に育てられていた。
しかし母親に新しいパートナーができ、居心地が悪くなったベラは父親と暮らすことになる。

そこは太陽がほぼ照らないForks。

人見知りの激しいベラだが、転校早々のランチ時間に類い稀なる美貌を持つ兄弟を見つける。
Emmet、Rosalie、Alice、Jasper、そしてEdwardの5人兄弟は誰とも群れず常に5人でいる。
Edwardと科学(だかなんだか)の席で隣になったが、非常に感じが悪い。しかもクラスを変えてほしい、と要請している場面にも出くわしてベラは傷つく。

そんな時に車にひかれそうになったベラをEdwardが助ける。
しかし尋常でない体の動きにベラは疑問に思うわ、Edwardには絶対に秘密にしろと言われる。

Forksに住む先住民であるJacobにこの地に伝わる伝説を教わる。
吸血鬼を狼の子供が倒す、というもの。

Edwardからは、ベラに魅かれてしまうが自分が危ないので、なんとか離れようとしたけれどもそれは無理だ、向き合うことにした、的なことを言われ、ベラは吸血鬼であっても仲良くなりたい、なんてことを言い、あれよあれよという間に恋人同士となる。

家族で楽しむサッカーの観戦に行ったところ、他の吸血鬼の一族3人に出会う。
Edwardの一家は、いわゆる“ベジタリアン吸血鬼”で人間の血を吸わないのだが、出会った吸血鬼はノーマル。ベラの血の匂いに魅かれてやってきたのだった。

一家の主、Carlisleに言われて、この3人はForksにて人間の血を吸わないと誓うのだが、その内の一人はあっさり破ってベラを誘拐してしまう。

ベラの命が危うい!というところでEdwardが助けに来てめでたしめでたし。
ベラの目線でずっと書かれており、彼女の心情が鮮明に描かれているせいか臨場感がたっぷり。

Edwardののぞけるような素晴らしさも鮮明で、それがぐいぐい読める要因となっているようだった。


Stephenie Meyer “Twilight”, 2005, Little, Brown and Company

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