イギリス滞在中に、アニメ狂いになったことがありました。
まあ その理由というのが、イギリスではなかなか手に入らない漫画が、映像化されているとは言え“読める”からでした。それと同じような理由でみたのが、「西の善き魔女」のアニメでした。
原作者である、荻原規子は、中学校の時に「空色勾玉」を読んでからすごく好きで、彼女が長編小説を書いている、と聞いてから、のどから手が出るほどほしかったのでした。
そんなわけで、アニメがあると知ったときは、うおおおお、と勝手に盛り上がりすぐさま見ることにしたのでした。
が!!
まあ こういっては、アニメ製作者にはとても悪いのですが。
でもあえて言わせて頂きますが。
まず、絵柄がひどい。あまりにちゃっちすぎる。そして、話の展開がいよ~~~にとろい。
本だったら自分の好きなペースで読めるのに、アニメってそれができないのか!とはっとした次第でございます。
それでも我慢してみてたけれども、どおおおおおしても耐え切れず、挫折したのでした(でも、後に知ったのですが、3巻中2巻突入ぐらいまで見てました)。
そんなわけで、帰国してから是非読みたい本リストにすかさず入った本だったのですが、図書館で長い間、一巻だけ不在という状態だったため、やっと手に入ったのはついこの間、ということになってしまったのでしが。
まちにまった本だったわけですが。
ぬぉおおおお どうしてもアニメがちらつく~ あの私の嫌いな絵柄がぁああ・・・
必死で挿絵の絵をたたきこもうとしても、どうしてもどうしても、潜在意識の中に、あのフィリエルが・・・
ということを入れても、充分面白い本です、はい。
荻原さんの本でなにがいいって、すごく女の子が強いこと。腕力的に、というよりも、精神的に前向きで、ひたむきで、思わず応援したくなる感じの子が多い気がします。
今回のフィリエルも例外ではなくて、その前向きさがすごくいい。
特に、伯爵家にひきとられて、どうするの?という時に
「くよくよしているのは柄じゃないの。ここで暮らすのは、まるで異国へ来たようなものだけど、もともとの覚悟から言えば国を出るつもりだったんですものね。あたしはここでやっていく。そして周りからよく学ぶの―公家の人々が力を行使するやり方を。いつかはあたしたちが、思い通りのことをするために」
というのがいい。くよくよしているのは柄じゃないの、ってのが、すっごく潔くていいなあ~と思ったのでした。
さあ さっさと二巻を読まなくては!
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