さだめし“Meow”語から「にゃー」語に翻訳されたものかね:ポール・ギャリコ 「猫語の教科書」

猫好きでしょ、という言葉と共にもらったのが「猫語の教科書」でした。

感想は常に… かわえええええええええええええ!!! というものでした。

本の設定は、ある家猫が、若い猫たちにどうやって人間の家をのっとるのか、を書いた、いわゆるhow to本になっています。それを人間語に訳したのがこの本、というわけです。

この本の目次を見るだけで面白いのです;

  • 第1章 人間の家をのっとる方法
  • 第2章 人間ってどういう生き物?
  • 第3章 猫の持ち物、猫の居場所
  • 第4章 獣医にかかるとき
  • 第5章 おいしいものを食べるには
  • 第6章 食卓でのおすそわけ
  • 第7章 魅惑の表情をつくる
  • 第8章 ドアをどうする?
  • などなど・・・

本当にこの猫ってば、したたか。何しろ人間をしつけているわけです。

こんな本が出てしまうというのは、そのまま、猫の魅力はこういうところにある、ということではないでしょうか?つまり、猫っていうのは、一体何を考えているのか分かりづらく、気まぐれで、犬とはまったく違って、そこがいいわけです。

そしてそんな猫の性質に魅力を感じつつも、猫好きとしては、なんとかして猫の隠された(と思える)部分を解明したくてしょうがない、というのが表れた結果がこの本ではないでしょうか?

 こんなしたたかで、性格の悪い猫なのに、かわいい!と思ってしまうのは、やっぱり猫にしつけられてしまっている証拠なのでしょうか?

(ポール・ギャリコ 「猫語の教科書」 灰島かり・訳 筑摩書房 1995年)

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