“著者のことば”によるとG国にモデルはないと言うが…:恩田陸 「上と外 3神々と死者の迷宮(上)」

やっと物語の展開というものが出てきた3巻。
こんな薄いのに物語が薄っぺらく感じないのはさすがだな。

練と千華子は目指してた遺跡に辿り着くが、そこは自分達が予期していた有名な遺跡ではなかった。
がっくりするものの、そこに目印を付けて、そこを拠点とすることにする。
魚を取ったりなんかしてサバイバル生活は続いていたが、彼ら以外の人の気配が鮮明になってくる。
そんな折りに千華子が大熱を出してしまう。
途方に暮れてるとこに現れたのがニコ。
なぜか日本語もしゃべれるし、二人の想像に反して都会的な格好をしている。
でも紛れもない、今まで感じていた気配。

そのニコに連れられて、彼の根城にやって来たのだが、千華子と離れ離れにされてしまう。
ニコとその他の少年達は、マヤに伝わる「成人式」という儀式に参加するために、世界のあちこちから集まってきた少年達だった。
ところが一人欠員が出てしまったので、練に代わりをしろというのだ。
その儀式というのが、王と呼ばれるジャガーと共に三日間過ごすというもの。

もちろん、練は断りたいところだが、千華子を人質に取られ、渋々参加することになったのだった。
一方、賢と千鶴子の方はというと、賢の仲間のミゲルと共になんとか逃げることができた。
懇意にしているヘリサービスの元へ行くが、生憎ヘリコプターは全て出払っていた所へこのクーデター。
車を借りて、そのヘリコプターが留まってるところまで行くことにするが、対向車とぶつかる!って所で終わり。

すいすい読めるので、さっさと全巻読み終わりそう。


恩田陸 「上と外 3神々と死者の迷宮(上)」 平成12年 幻冬舎

コメント

タイトルとURLをコピーしました