女性のしゃべり口調があまりにおかしい:高橋克彦「竜の柩2 ノアの方舟編」


さくさく読み終わった「竜の柩2」。
実は本日の朝、会社に行く前に読み切ってしまった。早く出ようと思っていたのに…
今回は舞台が代わり、虹人たちはインド、トルコへと向かう。

というのは蓉の知人で、兄がアララト山に“ノアの箱舟”の調査に参加したきり、その山で事故があったので皆死んでしまった、という人がいて、その知人・信子は虹人の助けを借りてアララト山へ行きたいと申し入れてきたからだった。
冒頭部分でその事故があったシーンがあるのだが、もちろんそれは事故ではなく、たった一人の生存者であるソフィアこそが、事故をよそって皆抹殺してしまったというものだったのだ。
そしてソフィアはバチカンが保有する龍の専門家で、鹿角がバチカンに虹人のことを報告をしたがために、鹿角とともに虹人を追撃することになる。

そんなわけで、ソフィア一団と虹人たちの攻防劇が繰り広げられるなかで、例の“古代史は宇宙人に支配されていたことを物語る”という説が繰り広げられる。
実は今、このレビューを書いている時点で3巻の終盤に来ているので、細かいことを書くのが面倒くさいので、手っ取り早く虹人がまとめている言葉を抜き出すと;

「まず、シュメールから逃れた龍の一族が出雲に辿り着いた。彼らは原ヒッタイトと同様に製鉄技術を持っていた。当時の鉄は金よりも貴重で、それを作り出す人間は神にも等しい存在だった。彼らは目を炎から守るために濃い遮光メガネを掛けていた。目一箇神と崇められるようになった。鉄はアラと呼ばれ、製作者はハハ(蛇)の人々。だからアラハバキを象った神像は製鉄民の象徴でもある遮光メガネを装着している。そこに須佐之男命が率いる牡牛一族が追撃して来た。龍の一族は敗退し東北に落ちのびた。タタラ技術を持った彼らの足跡はダイダラボッチ伝説として残り、龍の関連から水神伝説にも変化した。そうでもない限り、山の神のはずのダイダラボッチが、なぜ水神とも言われるのか理解できない。これで謎が全部解けたと思う」

(p351-352)

さて本書の最後に、ついにアララト山でノアの箱舟(UFO)を見つける。
それに虹人、東、南波、純、鹿角が飛び乗ってみた途端、空へと飛び出してしまったのだった。
以降は、第三巻を読み途中で、確信を持って推理していること。

虹人たちは知らない間に時間がものすごく経ってどこかの星に辿りついたと思っているが、本当は時間が逆流して昔に戻っているんじゃないか??


高橋克彦 「竜の柩2 ノアの方舟編」 平成9年 詳伝社

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