Stephen Fry的なのを期待してたんだけど:Colin Joyce “An Englishman in N.Y. Bites on the Big Apple”

本屋さんで日本語版の本作を見つけ面白そうだったので、どうせなら英語で読もうと思って買った“An Englishman in N.Y.”。

ところがまったくの期待外れであんまり面白くなかった。

私が期待していたのは、イギリス人によるブラックユーモアにあふれるアメリカ論。
対して実際は、大変アメリカに友好的な生ぬるい本だった。
まぁ、NHKの英語講座のテキストにコラムとして載っていたらしいから、そこまでシニカルにできなかったのかもしれないけれども…

N.Y.のいいところ、面白いところなどが満載で、もしかしたらN.Y.に住んでいたらいい指南書にはなったかもしれないけれど。
とにかくちょっと残念だった。

唯一イギリス人らしいな、と思ったのは紅茶についてだったし、なかなかいい文だったので引用しておく;

I suspect the main reason New Yorkers don’t drink much tea is that they think they can’t spare the few minutes it takes tea to brew fully. Of course, the fact that they are busy is precisely why they should stop and enjoy the little rituals of making tea. (p37)

忙しいからこそのゆっくりした時間の大切さ、なかなか日本人に通じるものがあると思った。


Colin Joyce, “An Englishman in N.Y. Bites on the Big Apple”, 2011, NHK出版

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